今月初めのことですが、タイトルの通り、セローのマフラーを純正に戻しちゃいました。
ビームスのパワー トレックに変えたという記事を書いてから、1.5 か月くらいで戻してしまったということになります。
理由はというと、そんなに多くはなくて、
- 音がうるさく感じた
- スピードが伸びる分、トコトコ感が減った
というあたりでしょうか。
1. 音がうるさく感じた
交換したときの記事でも「音が太くなってちょっと胃にもたれる」なんて書いてます。
JMCA 認証済みなので音量の絶対値としてそれほど大きいわけではないです。
他車にちゃんと存在を知らせるという意味ではいい程度だったりもします。
そして、そもそも距離を重ねるほどに慣れていった部分もあります。
でもやはり、自分がセローに心地よさを感じる音のレベルとしては、ちょっと音が太すぎるし大きすぎるかな、と。
カッコイイ排気音を楽しむなら、そもそもセローでなくていいんじゃないの、みたいな感じですね。
2. スピードが伸びる分、トコトコ感が減った
これは本当に悩ましい部分。
#1 の音量・音質の問題がなかったら、ここは目をつぶってもっと長く引っ張っていたかもしれません。
パワー トレックに交換して、明らかに吹け上りがよくなったというか、スピードが伸びるようになりました。
同じエンジンの回し方で、純正マフラーに比べて +10 km/h ほど上乗せできるイメージ。
本来狙っていた高速道路での巡行性能を底上げするという意味では、バッチリだったんですよ。
ただ一方で、スピードが上がりやすくなって、よりビュンビュンと走らせる方向にバイクの味付けが変わったという実感はありました。
これが、人気のない林道で、山の空気をじっくり味わいつつトコトコと駆け抜ける自分のこれまでのペースと、わずかにミスマッチ。
さらにあるとすれば、セローの制動能力との兼ね合い。
セローのブレーキはフロントもシングル ディスクなので、正直ブレーキの効きは弱いです。
スピードが出やすくなればその分、いざという時の止まり方にリスクを抱えることになります。
戻してみて
ヒート ガードの再移植も含め、戻す作業は結構スムーズにできました。
で、エンジンをかけてみて、本来のパタパタという控えめな排気音を耳にしたら、「これだよこれ」ってニヤニヤしちゃったんですね。
自分にとっての正解は、やはりこっちだったのかなと確信した瞬間でした。
あいにくその後、まだ高速道路を使ったツーリングには出ていないので、いざ高速巡行をした時には非力さを感じるのかもしれません。
でも、それも含めてセローってこういうバイクなんだなというのが、自分の中の結論になると思います。
パワー トレックは、一般的にマフラーの換装に求める効果は、ちゃんともたらしてくれます。
軽量化はできるし、パワー感は向上するし、見た目もきらびやかになるし。
自分の場合は、それによってトレード オフするものが、たまたま自分にとって大切な部分だったというだけのこと。
お手軽なセローに、いくばくかのパワーを載せていきたい人には、いい選択肢だと思いますよ。