アコギ熱が急に高まって、奥さんの実家にあった古い Morris を弾きつつ、新品を求めてネットや実店舗を物色していました。
そうした中で、実は「どんなギターが欲しいのか」という点は当初あまりきちんと定まっていませんでした。
Morris はいわゆるドレッドノート型でサイズが大きく、抱え込むとちょっとかさばるので、それよりはややコンパクトな OOO 型かな、くらいには思っていました。
YouTube のレビューなどを見ていると、ヤマハの LL6 ARE が高評価のようなので、その OOO タイプである LS6 ARE をまずは試してみようと、楽器店へ。
ところが、試奏してみると全然ピンときません。
抱えやすくはあるものの、音がちょっとこもって聞こえるというか、響きに楽しさが今一つ感じられませんでした。
新しい弦を張った Morris を自宅でつま弾いているときの感覚に及びません。
見た目で気になったエレガットなども試奏してみますが、こちらもイマイチ。
「え、この辺のギターじゃダメなの?」と若干ショックを受けつつ、その日は撤退。
求めるギター像をあらためて固める必要にかられたのでした。
そして結局行きついたのが、「めちゃくちゃ上質な音でなくても、気軽に弾けて、弾いていて楽しいギター」というイメージ。
ふとした時にすぐ手にとれて、何でもいいから弾いていると楽しくなれるような、付き合いやすさのあるギターがいいなと思いました。
となると、やたら上質で高いものはスコープ外になり、かといって安かろう悪かろうでは楽しさも所有欲も満たされなさそう。
いい感じの価格帯で音へのこだわりもありそうで、それでいてたたずまいに気楽さのあるものって何だろうと考えていくと、
aNueNue かな
となりました。
もともとは知らなかったブランドなんですが、アコギ熱が高まってから Kindle Unlimited で読み始めたアコースティック ギター マガジンの広告を見て「おっ」と思ったのが最初。
あとは YouTube のアコギ系チャンネルでも評価されていて「へぇ」となりました。
試奏してみるなら M52/60/77 あたりかなと思いつつ、実機を探してみるもなかなかありません。
aNueNue を展示している店がそもそも少なく、あったとしてももう少しエントリー寄りのラインになります。
結局、お茶の水で M30 を発見し、試奏してみました。
その時の印象は、ウクレレ メーカーということもあって音がウクレレっぽくポコポコしている感じ。
サイズ感はコンパクトでいながら十分な響きもあっていいのですが、もう少しアコギらしさも出てほしいなという感想です。
そうなるとブレーシングにもこだわりのある M60 前後のラインがやはり気になるわけで、そもそも世間に在庫があるのかどうかと探していたら、ありました。
島村楽器のオンライン ストアに M77 の選定個体 (ネット専用に取り置きされた未展示品) を発見。
現物を試奏できもしないし個体差がどうなるかもわからないものの、見た目が美しすぎたのでポチりました。
そして到着。
美しいです。
そして、弾いていてめちゃくちゃ楽しいです。
ウクレレっぽいポコポコ感はちょっと鳴りを潜め、弦の共振がやや強めながら、よりアコギらしい出音に感じます。
ミニギター サイズなのでもちろん弾きやすく、ボディが小さいのでアコギっぽい構え方もクラシックっぽい構え方も、両方無理なくできます。
実は受け取りは平日テレワーク中のセカンドハウスだったのですが、それはもう始業前も仕事中のすき間時間にも終業後も弾きまくりでした。
さっそくアコギ用スタンドやクリップオン チューナーなども物色して、自宅での演奏環境を整えます。
いいギアに出会えたので、ちょっと本腰を入れてアコギ熱を維持していきたいと思います。