これまで気になるバイクをレンタルしては数百 km のツーリングに利用してきましたが、7 回目の利用にしてついに借り物に傷をつけてしまいました。
ブレーキ レバーが折れました。
深く、深く、反省。
ブレーキ レバーが握れるくらいに残っていたのは不幸中の幸い。
これがもっと短くなってしまっていたら、自走できなくなるところでした。
カウルにももちろん傷がつきました。
このバイク、買ったら 189.3 万円なんです…。
この時点でもちろんツーリングは切り上げ、帰路につきました。
とはいえ現場からショップまで 200 km あります。
本当に、本当に、気が重い道のりでした。
こんなにキレイでクールなバイクに対して、申し訳ない想いでいっぱいです。
帰りの道中、気になるはもちろん、弁償にいくらかかるのかということ。
SA で途中休憩した際に、当然ググってしまいます。
で、出てくるのがこんなページ。
あぁ…気が重い…。
なにその 35 万円の見積もりって。
それってもはや立ちゴケのレベルじゃないんじゃ…。
ところで、使っているレンタル サービスはレンタル 819 なのですが、女性限定「立ちゴケ補償」プランなるものがあるんですね。
なぜ女性だけなの…。
まぁ、これは借りるバイクも限定されるプランなので、SuperSport S だったら女性でも入れないんですけど。
レンタル 819 の貸渡契約書には、次の記載があります。
利用期間中はご契約者に車両の管理責任が発生します。第三者の過失有無を問わず、契約者に損害の実費をご負担いただきます。
そりゃそーだわなと思いつつ、見知らぬ人のいたずらや過失のリスクにも気を付けないといけないという、シビアな現実。
今回は完全に自分の責任なわけですが、「実費」がいくらになるのか、ですね。
ショップの人にこちらの過失をものすごく責められて、とんでもない額を請求されたらどうしようとか、話が変な雰囲気になったときに備えて、ショップでの会話を録音したらいいかなとか、心配に心配を重ねながらひた走りました。
ショップについて開口一番、立ちゴケしてしまったことを謝罪。
ショップの人「あ、そうなんですね。お怪我はありませんでしたか?」
たとえ「レンタル立ちゴケ マニュアル」みたいなのがあったとして、それに書いてあったのだとしても、この第一声でどれだけ救われた思いがしたか。
弁償は弁償で当然しっかり請求されるんですけど、こういう時の切り返しの言葉ってホントに大事というか、重みがありますね。
破損箇所を一緒に確認しつつ、弁償額の考え方を伝えられました。
全交換 → パーツ定価の 100%
傷の範囲が 500 円玉サイズより大きい → パーツ定価の 40%
傷の範囲が 500 円玉サイズより小さい → パーツ定価の 30%
そして、場合によってはパーツ代より気になる営業補償 (ノンオペレーション チャージ) については 、web に記載があります。
自走にて返却した場合 20,000円
レッカーにて搬送した場合 50,000円 + レッカー代 (超過分)
これは一日あたり、ではなく一度につき、なんでしょうか?
さて、最終的に自分のケースがどうなったかと言うと。
税込み 82,623 円也。
幸いにして、営業補償の話にはなりませんでした。
また、交換することになるパーツは本来工賃もかかると思いますが、上述した考え方の通り、パーツ代 100% の負担のみでした。
さらに実は今回、嫌な予感があったのか何なのか、オプションの車両保険を付けていたものの、免責額が 10 万円ということで出番なし。
これは 10 万円まで行かなかったことをよしとすべきでしょう。
パーツの定価に関しては、カウルは想定の範囲内だったものの、サイレンサー カバーが案外お高い…。
ミラーも片側丸ごとの値段なので、結構します。
ブレーキ レバーも…外車ならこうなりますかね。
もちろん粛々とお支払いして、ショップを後にしました。
非常にソフトで手慣れた対応をしていただいたスタッフさんには心から感謝です。
いかがでしょう。
あえて他山の石としてもらうべく、恥をさらすような話を書きました。
授業料としてはお安くないですが、自分に怪我もなく、無事に自走して帰ってこれた分、ラッキーと思うべきでしょう。
バイクに乗る以上、倒すリスクはゼロではありません。
借り物であればなおさら、相当に気を付けて乗らないといけませんね。
その意味では、レンタル バイクの利用はあまり気軽にしすぎてもいけないなと思いました。
購入を検討しているバイクをがっつり試すという目的でなら大いに活用すべきと思いますが、買う気はなくてもちょっと気になるお高いバイクにちょっと乗ってみるという程度の動機ならば、その「遊び心」のリスクにも目を向けるべきだと思いました。
これもラーニングということで。