このまま勢いに任せてどんどんギアを買いそろえてしまうのではないかと懸念が持たれるところ、ハイコットはポチってませんのでご安心ください。
ポチったのはヤリ純正ポールとか LED ランタンとか直火対応ステンレス ボトルとかだけです。
ヤリ純正ポールは本体を追っかけでセール価格になり、なんと 70% オフ。
もともとヤリ本体にはポールがついておらず、似たような非純正のポールを買うより安くなってるので、これは買うしかないんです、うんうん。
ま、それはさておき。
連休中のヒマにかまけてキャンプ ギアやキャンプ スタイル系の雑誌やムック本を Kindle Unlimited で読み漁っています。
好きで読んでるので楽しいんですが、同時に一種の違和感もおぼえます。
乱読するうちに気づきました。
自分の場合、キャンプ自体は目的じゃないんだ、と。
今のキャンプ ブームって、キャンプというアクティビティ自体が目的化してるんですね。
設営から撤収までのプロセスを楽しんで、そこでゆったり過ごして、さらには「映える」空間をデコレーションしちゃったりとか。
でも自分の場合、ソロでキャンプ ツーリングするとしたら、「もはや家まで帰れない場所と時間なのでそこで寝る」だと思うんです。
ツーリングが主目的で、その行動範囲を広げるための中継地という感じですね。
思い起こすのは、今からちょうど 8 年前の潮岬チャレンジ。
これはこれで非常にあわただしい 1 泊 2 日の行程で、これを走り切れたのは Ninja 1000 だからこそ。
セローでは、ツーリングマップル関東甲信越のカバー範囲の端っこやその外に出ようとすると、日帰りではかなり厳しいものがあります。
でも、高速道路を使ってワープするのでなく、セローだからこそ楽しめそうな下道や林道をそうしたエリアに求めるとなると、泊まりを想定することになります。
もちろん宿に泊まってもいいんですが、東京からの出発が早朝であるように、中継点からの出発も早朝が基本となりそうで、結局中継点として使うだけで、さらにはチェックイン/アウトの時間の制約などを考えると、コストに見合うかどうかは微妙なところ。
つまるところ、求めるのは柔軟に素泊まりできる環境なんですね。
いわゆる野営や野宿とも違って、シャワーやトイレ、欲を言えばお風呂は欲しいですが、夕食や朝食は自分でテキトーにします、と。
暗くなる前には到着するけれど、体を洗えて歯を磨けて、あとはいっぱしの睡眠環境とプライバシーが得られさえすれば、朝も早いうちから出ていきます、みたいな。
なので、必要なのはそれを満たせるだけのミニマルなギアと場所です。
もはやキャンプ ツーリングというか、ロング ツーリングに付随するキャンプでしかないですね。
でも、歴戦のキャンツー ライダーがしばしば言う、「若いころは宿代が惜しくてキャンプして回ってた」って、これに近いと思うんですよ。
もちろんそのロケーションならではの開放感とか眺望とか楽しめるものはあると思いますが、本来の目的がそこでない。
あくまで「翌日さらに走るための」キャンプ泊ということであって、焚火やキャンプ飯に関心がないのもその点に整合しています。
結局、キャンプがしたいというよりは、バイクで遠くに行きたいんだな、って。