オールマウンテンってジャンルのスキーが気になってまして。
…あ、はい、ワタクシ、ちょっと前に長板買ってますよね。
これはこれでお気に入りです。
購入当時は車内に積むことと、ミッドスキーからのステップアップという点を考慮して、長さは 160 cm にしたのでした。
それが今やスキー キャリアがあるということと、
長板に慣れてきて自分なりの適正サイズを探りたい気持ちが出てきたことと、さらには今の板と同じエランのスキーで「あらゆる斜面も一本で走破する」などという触れ込みのモノに出会ってしまいまして。
まぁ、実は今の Amphibio STI も似たような触れ込みがされていたんですけどねw
ゲレンデから基本的に出ないとはいえ、斜面のコンディションってシーズンはもちろん一日の中でもどんどん変わるので、こういうオールマイティ性のうたい文句に弱いワタクシ。
その意味では厳密には「オール ゲレンデ コンディション」な板が理想なのですが、今のご時世は「オールマウンテン」というジャンルがその辺を受け持っているようです。
で、例によって急激にものすごい熱量でここ数日、リサーチしていました。
ラインアップが日々変わるわけでもないのに、スキー用品の EC サイトを毎日チェックしたりしてw
今のところ、品定めで一番影響されているのがこちらの動画。
Ripstick、Sender、Rustler あたりに惹かれています。
…乗りこなせるのかシランケド。
そんな折、平日の苗場にソロで向かう都合がつきました。
苗場には板を自由に交換できる「ブランドバイキング」のレンタルがあります。
レンタル品の品ぞろえは事前にわからないので出たとこ勝負になるとはいえ、オールマウンテン系があればめっけもんということで利用してみました。
結果、いわゆるファット スキーは数種類ありました。
ウエスト 90 mm 台のオールマウンテンっぽいのは 2 種類くらいでしょうか。
これは試さずにはいられません。
ROSSIGNOL Sky 7 HD (172 cm)
2019-2020 モデルでしょうか。
ウエスト 98 mm。
これ、懐かしいことに 10 年前に興味をひかれた SOUL 7 の系譜なんですね。
朝イチの非圧雪ゾーンが楽しい楽しい。
カービングも普通にできますが、あくまで普通という感じで、「切れ」や「走り」の感じはありません。
172 cm あっても重さは感じず、エラン最軽量クラスの Amphibio STI と厳密に比べたら重いんでしょうけど、取り扱いに困ることはありません。
昼頃になって斜面が荒れてもある程度いなせるんですが、固めの雪では結構バタつくというか、板が叩かれる印象。
あと、98 mm ならではの浮力だとは思いつつ、やはりここまでくると自分にはちょっと太すぎかなと。
Black Crows Captis (171 cm)
2016-17 モデル?
ウエスト 90 mm。
オールマウンテンでもオンピステ寄りのものをイメージしている自分としては、90 mm はベンチマーク的な太さでした。
ところが Sky 7 に乗った後だからか、刺激がありません。
エッジを効かせたカービング性能が謳われていますが、それだったら Amphibio でいいんだよなぁ…。
Sky 7 よりも重く、特色めいたものを見つけ出すこともできず、自分のなかではアガる要素に欠けました。
位置づけとしてはオールマウンテンというよりもフリーライドなんでしょうかね。
レンタル試乗を終えて
170 cm 超の長さや 90 mm 台のウエストでも、きちんと乗れることがわかったのが一番の収穫です。
一方で 90 mm ジャスト程度の太さでは、板の性格付けがしっかりされていないと面白みに欠けるかもしれないというのは要注意な点。
かといってあまり太い方に振ってしまうとパウダー専用板になってしまい、オールマウンテンとしてのいわゆる "one-ski quiver" にはなりません。
スペックや口コミだけで決めるのが難しいということも再認識しましたが、お目当ての板を試乗する機会なんてそうそう得られないので、悩ましいところ。
そもそもいろんなレビューで高評価を付けられる頃には、だいたいその板は売り切れているというw
シーズン末期や来シーズン前のお値打ち品でもちょくちょくチェックしていきましょうかね。